科研費 新学術領域研究「性スペクトラム」公募班の研究を開始しました。
A01遺伝要因と性スペクトラムの領域で、「肝臓の性差制御機構を利用した肝疾患治療法の開発」をテーマに、令和2年~令和3年度の予定です。
最近、私たちは肝機能調節因子の網羅的探索からBcl6遺伝子が肝臓の性差の維持に重要なことを見出しました。Bcl6を肝臓で欠損したオスマウスは、生殖能力などは正常な一方で、肝臓の遺伝子発現などがメスに近い状態に変化します。そこで本研究では、肝臓の性差を生み出すBcl6下流の分子メカニズムを解明し、それらを利用した肝疾患治療法の開発を目指します。
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/sexspectrum/koubo-project2.html